
振動編
建築物の振動調査
(1)床の振動測定<かかと加振>
床の振動性状を確認するための手法の一つです。かかとによる加振や、砂袋の落下など衝撃加振を行い、床の固有振動数や減衰定数の調査を目的に行います。
(2)床の振動測定<一人歩行>
人の動作による振動を測定し、床の性能評価を行います。測定は、日本建築学会が推奨する「建築物の振動に関する居住性能評価指針・同解説」及び「建築物の振動に関する居住性能評価基準・同解説」に準拠して行います。
(3)建物の振動測定<高層ビル>
高層ビルや免震建物などで、常時微動測定や加振試験を行い建物の固有振動数や減衰定数を求めます。また、設計値と実測値との比較や性能確認を行う事ができます。
(4)建物の振動測定<人力加振>
人の体重移動を利用して建物を水平方向に加振します。加振終了後の自由振動波形から減衰定数を求めます。建物の固有振動数に合わせた加振が必要で、高次振動数の加振は難しいため、主に1次固有振動数に着目して行います。
嫌振機器の振動調査
(1)微振動環境の振動測定
床の振動環境が、嫌振機器メーカー推奨の振動許容値(spec)を満足しているか評価します。周辺の生産機器や建物に付属する設備機器などの影響を確認できます。
(2)床の剛性の測定<大ハンマー>
ロードセルが内蔵されたハンマーで加振を行い、応答振動を測定します。ハンマーによる加振力と応答振動の関係から、床の剛性を評価します。
公害・環境振動の調査
(1)公害振動の測定<工場>
工場から伝播する振動を測定し、振動規制法や環境条例などが守られているか調査します。公害問題は、被害者と加害者がお互いに意見を交わし円満な関係を築く事が最も重要です。
(2)公害振動の測定<建設現場>
建設現場から伝搬する振動を測定し、振動規制法や環境条例などが守られているか調査します。工場振動と同様に、被害者と加害者がお互いに意見を交わし円満な関係を築く事が最も重要です。
(3)環境振動の測定<鉄道振動>
周辺からの鉄道振動を測定し、環境振動を評価します。これらの結果は、新たに建設される建物の設計資料として利用されます。なお、鉄道振動に対する振動規制法の規制基準はありません。
(4)環境振動の測定<道路交通振動>
道路交通振動を測定し、環境振動を評価します。これらの結果は、振動規制法に対する評価や、新たに建設される建物の設計資料として利用されます。
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